すぐやる人と、やらない人と。
ビジネス系のイベントに行った時、あなたはどの立ち位置だろうか。お客さん、運営スタッフ、それとも登壇者。色んな立場がそこにはある。
ちなみに僕は、お客さんで行っても必ず最後まで運営のお手伝いをする。何故なら僕は「登壇者」や「ステージの上」そして「情報」に興味があり、お客さんとしてイベントに行くことに興味がない。
イベント運営の人と仲良くなり、裏話、笑い話、苦労話を聞くと、1つの小説を読んでる気分になる。そしてその小説には、どんな時にどんな判断を下すかという人生の攻略ポイントが隠れてる。そういうのを聞きながら、自分の人生にどう取り入れるかを考えるのが、好きなのだ。
この性分のお陰で、実は結構、得してきた。仲良くなって、主催者に質問をすると、詳しく答えてくれる。お金を払いコンサルをしてもらえば100万円必要な人が、質問に答えてくれると考えると、なんと贅沢な時間。
最近、とあるイベントがあった。そのイベントでいつもと同じ様に主催者の方の手伝いをしてた。すると、21歳ぐらいの細身な青年が話しかけてきた。
青「手伝いされてるけど、主催者の方と昔からお知り合いなんですか?」
ま「いえ、直接お会いするのは3回目ですし、まだ出会って3ヵ月しか建ってません(笑)」
若「え、そうなんですか!スゴい!!!どうやって仲良くなったのですか?」
ま「別に大したことはしてないです。こういうイベントで、最後まで片付けを手伝っただけですよ。今日も最後まで片付けをやると思うので、一緒にやりましょうよ!きっと仲良くなれますよ。お勧めです!」
そんな会話をした。その日、5時間ほどのイベントが終わった。帰りの片付けの時、青年はいなかった。
普通に帰ってた。
勿体ないなあ。
主催者と仲が良い。それを羨ましがる彼。その「羨ましい」を実現することは本当に簡単なことで、しかもそのやり方まで彼は知った。でも、やらなかったのだ。
羨ましがるなら、やればいいのに。やり方を知らないなら仕方ないけど、知ったのなら今日から始めれば良いのに。そう思いながら、今日もまた片付けをした。
多分、こういう所なのだ。すぐやる人と、すぐやらない人。たった1日の、ほんの少しの片付けの時間。これを共有することで積み重なる物を、きっと信用と呼ぶのだろう。小さな積み重ねは、決してムダにはならない。
だから、もしあなたがビジネス系のイベントに出る時があれば、是非1度最後まで片付けを手伝ってみてください。参加してるだけでは見えない景色が、そこにはありますよ。
いえいっ!