英語をビジネスで使う人に知って欲しいジェネラルイングリッシュとネイティブイングリッシュの違い
ビジネスで英語を使いたい。
ネイティブスピーカー(現地人)と話せるのって、カッコ良い!
英語を学ぶ時、誰しもこんな理想を思い浮かべます。
僕も、英語を勉強するなら現地で生活したいし、ビジネスでも使いたい。と思ってました。
ですがこの二つを考えたとき、必要なものは全く異なります。
今回は半年間海外で現地の人と働いた僕が、この二つの違いについて解説していきます。
英語には、「ジェネラルイングリッシュ」と「ネイティブイングリッシュ」があります。
わかりやすく解説すると、この文字をご覧ください。
What do you want to do?
簡単なこの文章。なんと読みましたか?ほとんどの方が
ワットドゥーユーウォントトゥドゥ?
と読んだのではないでしょうか。この読み方が「ジェネラルイングリッシュ」です。
これをネイティブ(現地人)は
ワジュワナドゥ?
と発音します。これがネイティブイングリッシュ。
意味がわかりません。
ネイティブがこんな意味不明な読み方をするのは、ネイティブの発音ルールが関係しています。
英語は文章が長くなりがちなので、彼らは発音を省略します。
例えば
What,Thatなどは、最後のtは発音しない(ワッ。ザッと読む)
nの後のtは発音しない(ウォントではなくウォン。went(goの過去形)の読み方がウェンなど。)
do you を Ju と発音する←一番意味不明。
という具合です。こんなルールが100個以上あります。
ではこの二つの英語が、ビジネスと日常会話でどう異なるのか。
日常会話ではコミュニケーションが重要です。なのでネイティブイングリッシュが聞けて会話が成立する。これが求められます。
難しい単語を知らなくて大丈夫。その代わりネイティブのややこしい発音が分からないといけません。
ネイティブイングリッシュは鬼の様に難しいです。僕は2ヶ月フィリピン留学をして、ジェネラルイングリッシュの日常会話は完璧でした。
ですが、オーストラリアのマクドで
HI! Hou are you?(日本でのいらっしゃいませ)
すら分からなかった。
5回聞き直してもわからなくて、結局指差しで「ディスプリーズ(This please)」しか言えませんでした。店員さんに鼻で笑われたあの切なさは、3年経っても忘れません。
ですがビジネス目的の場合、ネイティブイングリッシュは分からなくて大丈夫。ですがある程度文法などを勉強し、「ビジネス英語」を話す必要があります。
ビジネスで英語を使う人は、そもそも第二言語で使う人が多い。なので皆
「ネイティブの発音難しいし、ジェネラルで良いよね」
位のスタンス。発音は大分多めに見てくれます。その代わりビジネスで使う難しい単語や、丁寧な言い回しなどが必要です。
以上が、仕事で求められる英語と日常で求められる英語の違いでした。
強いていうなら、ジェネラルイングリッシュは「知識」や「文法」。ネイティブイングリッシュは「発音の聞き取り」が大切です。
ただどちらにも共通しているのは「会話ができる程度のスピーキング力」と「不快にならない程度のコミュニケーション能力」の二つは必ず必要。それを習得した後どちらの方向に進むか、の違いです。
で、ジェネラルイングリッシュはわざわざ200万払ってアメリカに留学しなくても、50万のフィリピン留学で充分身につきます。ビジネス英語目的なら、フィリピンへ行きましょう。
この違いを理解し、「自分が何故英語を勉強するのか」を明確にしないと、必要以上の高い学費を払ったり、英語ができないとメンタルが落ち込む原因になるので、しっかりと把握しておいてくださいね。